月野木隆監督、野沢尚原作脚本(遺作)。都築則夫(緒形直人)に両親と幼い二人の弟を殺された秋葉泰子(内山理名)、8年後大学生になった泰子はルポライターの椎名(平田満)から都築則夫の娘、未歩(水川あさみ)の住所を無理矢理聞き出す‥。原作では、事件の発端の畳み掛ける様な展開、そして上申書による動機の解明、その後という斬新な構成をしていたが映画向きではない。構成しなおして、謎を隠して、後半にうまく盛り上げる映画的展開に直しているが、これが野沢尚の仕事なら大したモノだと思う。それでもラストはやや弱い。内山理名の平凡な印象が全体的にはマイナス。水川あさみって范文雀の若い頃に似てる、ジュン・サンダースをやらせてみたいもんだ。
