ゲイリー・グレイ(「ミニミニ大作戦」)監督。元取り立て屋で映画プロデューサーのチリ・パーマー(「ゲット・ショーティ」のキャラそのまま)は、友人の未亡人のイーディ(ユマ・サーマン)とともに、無名歌手リンダ(クリスティーナ・ミリアン)のマネジメントをする事になるが、ロシア・マフィア、マネジメント会社社長のニック(ハーベイ・カイテル)らがチリの命を狙う…。人間関係の交錯が複雑で面白いし、業界の裏事情っぽいネタや、それぞれのキャラも個性的で楽しめる。主人公二人のせいか「パルプ・フィクション」を意識し過ぎな気もするし、殺しがちょっと軽すぎ。脇役ではザ・ロックの間抜けな演技がなかなかいい。ザ・ロックは結構、コメディで使いどころがあるかも。ラッパーたちの馬鹿丸だしも楽しい。エアロスミスのスティーブン・タイラーが長台詞しゃべっているのにちょっと驚き。
