電子竹林:Blog

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「脳のなかの幽霊、ふたたび-見えてきた心のしくみ」

V.S.ラマチャンドラン。「脳のなかの幽霊」の続編、というよりはラマチャンドランの講演をまとめたもの。一般向けなので分かりやすいし、エピソードのちりばめ方も巧みで楽しく読める。相貌失認、カプグラ症、コタール症(自分を死んでいると信じる)、盲視(ブラインドサイト)、準電位などおなじみの話の中でも、幻肢と脳の位置関係、共感覚の一般性としてのキキ・ブーバー(Kiki-Booba)実験は面白い。特に神経美学と呼んでいる芸術の普遍的法則(ピークシフト、グループ化、知覚の問題解決、省略表現…)は今後、発展する可能性を感じる。

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