ロブ・マーシャル監督、アーサー・ゴールデン原作。貧しい漁村から置屋に売られた千代はある日、"会長"と呼ばれる男(渡辺謙)に出会い、もう一度会いたいがために花街一の芸者さゆり(チャン・ツィイー)となる…。時代に翻弄される純愛路線という物語自体はいいし、苛め役コン・リー、それに耐えるチャン・ツィイーの新旧対決もちょっと面白い。ただ、日本の描き方はやっぱりヘンで、中華風が随分と入ってる。何より着物の着付けが余りに雑なのが気になってしょうがなかった。さらに相撲を出さないと気がすまないのだろうが、そこで舞の海が出て来てちょっとびっくり。チャン・ツィイーが15歳の役はともかく、工藤夕貴が10代の役(^^;)…でもさすがに上手い。桃井かおり、渡辺謙の英語という不可思議さは、ちょっと新春隠し芸大会の英語劇の様。この映画に限って吹き替え版の方が観たかったが、字幕版だけになっていて残念。
