メル・ギブソン監督製作。マヤ文明後期、森で狩猟生活を送るジャガー・バウ(ルディ・ヤングブラッド)たち一族は突然、マヤ帝国の兵の焼き討ちに合う…。退屈では無いという点では思ったよりは面白かったが(後半、マヤ版「逃亡者」)、まるで製作意図が掴めない映画だった。マヤ文明、アステカ文明の特徴がごっちゃになっていて、歴史的資料が少ないのをいい事にかなり野蛮で未開人みたいに描いている。冒頭で"文明の滅亡は内部崩壊から"と言っているが、ギブソンの信仰から言って、人々は争って文明が滅びてもやがて神の世界がやってくるって事なのか。アポカリプト的な意味で"新しい始まり"という台詞が何度も出てくるし(台詞はマヤ語でまるで分からないけど)。
