電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

「八日目の蝉」

角田光代。1985年2月、野々宮希和子は不倫相手の家に忍び込み生後6ヶ月の赤ちゃんを連れ去る。赤ちゃんを薫と名付け、希和子は友人宅、老女の家、宗教まがいのエンジェルホームを転々とする…。前半は希和子の視点、後半は20年後薫(恵理菜)の二部構成。面白かった。ヤマギシのような、オウムのような世界を内部から見つめる部分が一番面白い。視点は暖かく、最後までヒューマニズムに満ちている。

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