電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

「ロングテール-「売れない商品」を宝の山に変える新戦略」

クリス・アンダーソン。2004年ロングテールという言葉を作ったWired Magazine誌の編集長自身による、ロングテールの話…であるが、もっと単純な本かと思ったら意外に内容が深い。Web2.0というか、今後の社会全体の変化について論じている。「「みんなの意見」は案外正しい」(id:zom-1:20070202#p1)より網羅されているし、「ウィキノミクス」(id:zom-1:20080907#p3)よりはずっと面白かった。9法則は上手くまとまっていて分かりやすい=1.在庫は外注かデジタル、2.顧客に仕事をしてもらう、3.流通経路を広げる、4.消費形態を増やす、5.価格を変動させる、6.情報を公開、7.どんな商品も切り捨てない、8.市場を観測する、9.無料提供を行う。(memo:デジタル・ジュークボックスの一万枚のアルバムのうち三ヶ月のうちに少なくとも一曲は売れるのは98%→98%の法則)(memo:1936年ヴォルター・ベンジャミン 複製技術時代のアウラ(芸術の超越的性質)の喪失、写真や映画)(memo:シアーズ:1887年腕時計販売→大量仕入れと鉄道と郵便で高い値段で売る地方の売店にとって代わる)(memo:5つの集積者(アグリゲータ)=1物理的商品(amazon)、デジタル商品(iTMS)、広告(Google)、情報(Google,Wikipedia)、コミュニティ(MySpace))(memo:消費市場がべき法則になる3条件=多様性、不均等、ネットワーク効果)

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