朝原雄三監督、やまさき十三/北見けんいち原作。不況のなか鈴木建設も業績悪化。スーさんこと会長の鈴木一之助(三國連太郎)は無期限の給与返還を宣言。一方、釣りバカのハマちゃんこと浜崎伝助(西田敏行)は大型受注により会長賞を受ける。スーさんに行きつけの小料理屋の女将・葉子(松坂慶子)、その娘の裕美(吹石一恵)を紹介されるハマちゃんは、裕美が獣医として暮らす北海道へ、スーさん、葉子とともに釣り旅行に出かける事になる…。シリーズ最終回で、全体を上手くまとめるためにやや展開にはキレがない感じ。裕美と俊介(塚本高史)の恋物語もとってつけた様になってエピソードとしては弱い。それでも、「男はつらいよ」のようにシリーズを終えてしまうよりは、キッパリとしていて好感が持てる。エンディングは大林宣彦監督みたいで好みじゃないけど、最後だからまあ、ほほ笑ましいか(谷啓が出てた)。北海道のロケはシリーズでも始めてというのはちょっと意外。
