電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

「ほかならぬ人へ 」

白石一文。財閥の家系に生まれながらスポーツ用品メーカーに就職した宇津木明生は、キャバクラで知りあった美人のなずなと結婚。しかし、なずなは昔の恋人でパン屋の真一の元へ戻り、明生は先輩の東海倫子に相談するが…の「ほからなぬ人へ」。グローバル電気に勤めるみはるは同僚の水鳥聖司と婚約中。しかし、みはるはかつての上司・黒木との関係を続けていた…。「ほかならぬ人へ」と「かけがえのない人へ」の二作。第142回直木賞受賞で読んでみる事に。「ほかならぬ人へ」は物語としては意外に面白かったが、「かけがえのない人へ」はどうもピンと来ない話だった。全体には、微妙にゆがんだ恋愛観や人生観が、よりリアリティを感じて人間っぽさを感じさせてくれる所は面白い。

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