李闘士男監督、金城浩二原作。事業の失敗で作った借金返済のために名古屋で働いていた金城健司(岡村隆史)は、海が恋しくて沖縄へ戻りサンゴのあるバーを開店。やがて幼なじみの由莉(松雪泰子)と結婚、借金も返済するが、サンゴを養殖し移植するという事業を始める事を決意する…。実話ベースで全体にはいい話、でもストレート過ぎて素直には受け取れない印象。演出もやや雑で、中盤のエピソードも粗い。1996年「岸和田少年愚連隊」で役者の才能を十分に見せた岡村隆史、その後は出演作に恵まれなくて今回は期待だったんだけど結果的には岡村じゃなくてもいい気がする。松雪泰子もいつものままで、沖縄の女には見えない。海中撮影では、海外に比べやはり技量の差を感じる。予算の差かなあ。テーマとなる環境意識は重要だと思うからこそ、もっと丁寧に作って欲しかった。
