電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

「運命のボタン」- The Box -

リチャード・ケリー監督脚本、リチャード・マシスン原作。1976年、火星探査機バイキングが火星の映像を送って来た時代。12月16日朝5時45分、ヴァージニア州。宇宙飛行士志望のNASA職員アーサー・ルイス(ジェームズ・マースデン)、教師のノーマ(キャメロン・ディアス)、一人息子ウォルターの家庭に赤いボタンのついた木製の箱が届く。その日の夕方、アーリントン・スチュワード(フランク・ランジェラ)と名乗る男が訪れ、ボタンを押せば誰かが死に、その代わりに100万ドルが手に入るという提案をするが…。前評判がイマイチだったけど個人的にはかなり面白かった。「ドニー・ダーコ」の監督に、原作がマシスンの短編というからそれなりに期待はあった。多分、かなり原作を膨らませているだろうけど。サイコスリラー、ホラー、政治ミステリー、SFなのか、方向性が掴めないままに謎を積み上げる展開はなかなか上手い。前知識無しで観るのが吉。一般受けしないだろうけど、ツウ好みな構成は「ドニー・ダーコ」と同じかも。部分的に説明不足なのも同じかな。NASA最古のラングレー研究所がロケに使われていて、興味深い(監督がそばで育ったらしい)。サルトルの戯曲「出口なし」が登場するのも意味深。(原作読んだ id:zom-1:20101106#p2)

http://www.unmeino.jp/