電子竹林:Blog

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「津軽百年食堂」

大森一樹監督、森沢明夫原作。明治42年弘前津軽そばの屋台を営む大森賢治(中田敦彦)は、戦争未亡人トヨ(早織)と娘フキが作る鰯焼き干しで作るダシを自慢にしていた。現代、大森食堂の四代目、陽一(藤森慎吾)は頑固な父・哲男(伊武雅刀)との確執から店を継がず東京でバルーンアートで暮らしていた。ある結婚式の仕事で陽一とカメラマンの筒井七海(福田沙紀)は知り合うが…。ドラマとしては古くさいし安っぽい所も多いのだけ、物語は素直でそれなりに面白い。タイトル通りに百年という時代が最後に上手く繋がっていく所は上手い。派手さはないが悪くない映画だと思う。青森の事はよく知らないけど、郷土愛の出し方もよい。アフレコが微妙に手抜きなのがちょっと気になった。大森一樹はひさしぶりな感じ。東北新幹線全線開通に合わせて青森にスポットを当てた映画というのが当初の企画だったかもしれないけど、震災で出鼻を挫かれた感じ。クレジットに青森・東北関係だと思われる政治家の名前が何十人も並ぶのだけど、これは興ざめ。止めたほうが良かった。

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