電子竹林:Blog

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山下敦弘監督、向井康介脚本、川本三郎原作。1969年東大安田講堂陥落。1970年日本大学、哲学芸術思潮研究会では片桐優(松山ケンイチ)があくまで行動を主張、柴山(中村蒼)、重子(安宅重子)、七重(韓英恵)を味方にする。1971年、東都新聞社・週刊東都の記者・沢田雅巳(妻夫木聡)は京西安保の幹部の名を語る梅山、実は片桐と接触。梅山は武器を奪取し4月に行動を起こすと語るが…。原作未読。全体に長くて、特に後半は間延びした感じでテンポが悪い。それでも個人的には結構好き。この監督は信頼出来る。ラストもかなり気がきいている。この時代に何も興味がなかったり、革命に遅れた人々への感情移入が出来ないと本当に単につまらん映画に見えるかもしれないが、時代と心理描写はなかなか深い。倉田眞子役の怱那汐里は出番が少ないが印象的。個人的には、それよりも台詞がほとんどないけど韓英恵のヘンな存在感が好きだけど。ベルトリッチの「革命前夜」を思い出させた。

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