谷口正晃監督、関口尚原作「シグナル」。夏休みで帰省中の宮瀬恵介(西島隆弘)は地元の古い映画館でアルバイトをする事となるが、支配人(井上順)から若い女性の映写技師長のルカ(三根梓)は月曜は憂鬱なのでそっとしておくなど奇妙な3つのルールを聞かされる。そんな恵介の前にウルシダレイジ(高良健吾)が現れるが…。三年間映画館から一歩も出ないミステリアスな美人映写技師、という設定が魅力的。その設定だけで満足、そこに役者の力は打ち勝っていない気もするけど、演技はまあ良しとしよう。三根梓が最初っから美人過ぎる登場なのは、かなり不満だけど。古典的な映画、ポスター、映写機のディティール、フィルムまで、映画好きならそこだけで楽しめる。もちろん本筋もそれなりに面白いけどね。
