カール・リンシュ監督。江戸時代、混血青年カイ(キアヌ・リーヴス)は播州赤穂の浅野内匠頭(田中泯)に命を助けられ、鬼の子と嫌われながらも成長し浅野の娘ミカ(柴咲コウ)を慕っていた。ある時、吉良上野介(浅野忠信)と妖術使いのミヅキ(菊地凛子)に罠にかけられた浅野内匠頭は刃傷におよび切腹。浅野の家臣、大石内蔵助(真田広之)たちは浪人となってしまうが…。予告編からはかなりなトンデモ映画の雰囲気を感じていたが観てみると意外に悪くない。忠臣蔵ファンは怒るかもしれないが、それだって史実から出来た物語だし、これは海外の日本観から見た忠臣蔵だと思えば十分に楽しめる。衣装や装飾はメチャクチャだし、中国韓国風味が混じっていたりするがそこは許す。他のトンデモ映画よりは、主君への忠誠心などの文化はずっと上手く表現しているように思える。
