西久保瑞穂監督、杉田成道原作。1945年色丹島。「銀河鉄道の夜」のジョバンニから命名された10歳の瀬能純平、7歳の弟の寛太はカンパネルラからの命名。父の辰夫(声:市村正親)は島の防衛隊長、母はすでになく祖父の源三(声:北島三郎)、奉公人のみっちゃんたちと暮らしていた。8月15日敗戦、そして9月にはソ連軍が上陸し全島を占拠。瀬能の母屋はソ連軍の将校の家となるが、そこには寛太と同じ年頃の娘ターニャがいた…。日本音楽事業者協会50周年記念だけどなぜか色丹島ソ連軍進駐の話、この関係性はよく分からない。予告編のイメージではソ連軍憎しな映画かと思ったけど実際は普通に交流しているのが意外。ハートウォーミングな話で全体には悪くない話。総美術監督サンティアゴ・モンティエルのラフな線の絵が奇麗にまとまり世界を作っているのがなかなかよい。
