ダミアン・ジフロン監督、ペドロ・アルモドバル制作。飛行機に乗り合わせた乗客の共通点「おかえし」、親の仇に遭遇したウエイトレス「おもてなし」、ノロノロのボロ車を抜き去る男(エリカ・リバス)「エンスト」、レッカー移動に腹をたてる爆破解体職人(リカルド・ダリン)「ヒーロー」息子の交通事故を隠蔽しようとする金持ち(オスカル・マルティネス)「愚息」結婚式に夫が招待した同僚が浮気相手だと気づく花嫁()「Happy Wedding」…。日本で言えば「バカヤロー」的なオムニバスなんだけど、結末がまったくのブラック。そのブラック・ユーモアぶりはかなり楽しいし、うまく洗練されている。不愉快な感じはなく、まさに押してはいけない人生のスイッチの物語。
