電子竹林:Blog

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「マネー・ショート 華麗なる大逆転」-The Big Short-

アダム・マッケイ監督、マイケル・ルイス原作「世紀の空売り 世界経済の破綻に賭けた男たち」。2005年、金融トレーダーのマイケル・バーリ(クリスチャン・ベール)はサブプライムローンのデフォルトを予見、CDSに目をつけサブプライムローン暴落時に保険金を得る契約を投資銀行と結ぶ。マイケルの戦略を知ったドイツ銀行のジャレッド(ライアン・ゴズリング)はモルガン・スタンレー子会社フロントポイント社のヘッジファンド・マネージャーのマーク(スティーヴ・カレル)に同じCDSへの投資を進める。一方、若手投資家のジェイミーとチャーリーはマイケルの戦略を偶然に知り投資家ベン(ブラッド・ピット)に相談を持ちかけるが…。原作未読。ポスターでは四人並んで、予告編では巧みにつないで四人チームみたいに見せているけど、あまり関係性はない。経済への批判は痛烈だけど、演出的にはやり過ぎなトコも多いかな。経済用語としては複雑な話も出てくるけど、それほど難しい話ではない。どれかの人物に焦点を当ててじっくり描いた方が成功したと思うのだけど、ちょっと散漫な印象になっている。今年のオスカー脚色賞になったのはイマイチ理解できないな。社会性は高いけど。「マネー・ボール」(id:zom-1:20111125#p1)の原作者だから、この題名というのはひどい。なんか資金不足みたいな意味に取れる。原題「The Big Short」で「デカイ空売り」な意味なのに。

http://www.moneyshort.jp/