電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

「この世界の片隅に」

片渕須直監督、こうの史代原作。昭和19年、絵の得意な18歳のすず(声:のん)は、広島市江波から20キロ離れた軍港・呉の北條周作の元に嫁いでくる。周作は軍法会議録事、義父は海軍技師で働き、義母は足を痛めていた。やがて周作の姉・徑子も家に戻るが、戦争は激化、呉はたびたび空襲を受けるようになっていく…。原作は第13回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞、原作大好きなだけにアニメ化はちょっと不安があったけど、こうの史代の世界が綺麗に動いている事に感動、すずの声ももう、のん=能年玲奈以外に考えられないほど合っていた。強く押し出さないけど、心の底に燃えるような意思を持っているキャラからのメッセージが伝わってくる。原作読み返すと、省略しないで随分と詰め込んだなあと感心。時限爆弾と原爆のシーンは動画のダイナミックな表現が活かされていた。リンのエピソードは好きなんだけど、このへんの省略はしょうがないかな。多くの人に観て欲しい映画だ。

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