電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

「ヒトラーへの285枚の葉書」-Jeder stirbt fur sich allein-

バンサン・ペレーズ監督、ハンス・ファラダ原作「ベルリンに一人死す」。1940年6月、ベルリンの工場で働くオットー・クバンゲル(ブレンダン・グリーソン)と妻アンナ(エマ・トンプソン)の元に息子の戦死の報が届く。オットーはヒトラーに対する批判を綴ったポストカードを密かに街に置くささやかな反政府活動を繰り返すが、ゲシュタポとエッシャリヒ警部(ダニエル・ブリュール)の捜査の手が迫る…。原作はゲシュタポの文書記録をもとに執筆した小説。当時のベルリンの描き方はディティールまで丁寧、警察の追い詰め方のサスペンス性などなかなか面白い。全体に、その空気感の怖さが印象的。

http://hitler-hagaki-movie.com/