電子竹林:Blog

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「ベル・カント とらわれのアリア」-Bel Canto-

ポール・ワイツ監督、アン・パチェット原作「ベル・カント」。南米某国の副大統領邸、工場誘致が期待されるホソカワ(渡辺謙)、その通訳のゲン・ワタナベ(加瀬亮)、フランス大使ティボー(クリストファー・ランバート)たちが招待され、ロクサーヌ・コス(ジュリアン・ムーア)のソロコンサートが開かれていた。その時、ベンハミン(テノッチ・ウエルタ)、カルメン(マリア・メルセデス・コロイ)たちテロリストが突入、占領。膠着状態の中、赤十字のメスネル(セバスチャン・コッホ)は交渉に当たるが…。ベストセラーらしいが原作未読。1996年のペルー日本大使公邸占拠事件が題材になっている。実際の事件は人質600人だが、その辺はかなりコンパクトにしている。映画では南米の架空の国だがフジモリ大統領は本物がニュース映像で出てきて、超悪役な感じ。物語は緊張感がありながらストックホルム症候群な展開をする。この辺も実話らしいが、不思議と納得感がある展開になっている。通訳の加瀬亮のキャラが印象的でいい。

http://belcanto-movie.jp/