成島出監督。戦後の復興期、多くの愛人がいる文芸雑誌の編集長の田島周二(大泉洋)は、妻・静江(木村多江)と娘のために、愛人との別れ方を作家・漆山(松重豊)に相談する。そして、キヌ子(小池栄子)を偽の妻として雇い、花屋の保子(緒川たまき)、挿絵画家ケイ子(橋本愛)、女医の加代(水川あさみ)たちに別れ話をしていくが…。原作は太宰の未完の絶筆、ケラリーノ・サンドロヴィッチが戯曲化しているが未見。復興という時代背景も面白いし、キャラの設定も展開も悪くない…のだが、なんか全体にノレない。面白くない。テンポが悪いのだろうか、エピソードはいいと思うし、表裏を演じ分ける小池栄子も悪くないのだが。うーん、映像的なダイナミズムがないのかなあ。清川(濱田岳)のキャラは意外に面白かった。
