電子竹林:Blog

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「逆転のトライアングル」-Triangle of Sadness-

リューベン・オストルンド監督。インフルエンサーのヤヤ(チャールビ・ディーン)とその恋人、人気が落ちたモデルのカール(ハリス・ディキンソン)は豪華客船クルーズに招待される。酔いどれの船長(ウッディ・ハレルソン)、武器商人、ロシア富豪などなどの曲者が乗る船は難破し、無人島に流れ着くが、そこでのリーダーはサバイバル能力にたけたトイレ掃除係のアビゲイル(ドリー・デ・レオン)だった…。「ザ・スクエア 思いやりの聖域」 に続く二作連続パルムドールという快挙の割には上映数控えめ。前作と同じくブラックユーモアで考えさせられる文化的な作品という感じ、カンヌの好みだろう。まあ私もまあまあ好きな映画かな。エンタメ性はやや弱い。単純に上下の逆転という構図にも見えるが、それだけではないと思う。最初のヤヤとカールの会話から意味深な展開で、さまざまな上下関係が見て取れる。まあ、監督には深いテーマはあるのかもしれないが、やや伝わりにくい。ラストもいいような、悪いような。嵐の船のシーンはホントに酔いそうになったよ。

https://gaga.ne.jp/triangle/