パク・チャヌク監督。男性が山頂から転落死する事件が発生し、刑事チャン・ヘジュン(パク・ヘイル)は被害者の妻ソン・ソレ(タン・ウェイ)を疑うが彼女には強いアリバイがあった。捜査を進めるうちにヘジュンはソレに魅かれていくが…。「JSA 」から「イノセント・ガーデン」、最近では「お嬢さん」と多彩な作品を作り続けるパク・チャヌク監督、やはり一筋縄ではいけない人だな。完全なアリバイ、密室殺人と正統派ミステリー風だけど、実はかなり捻った恋愛ものと見るのが正解かなあ。そう観ないとかなりヘンな映画にしか見えない。ミステリーとしてみると、最後の最後のトリックは意味がわかるとすばらしい、秀逸、ちょっと驚いた。ソン・ソレの体験と心情を反映させているようだし。まったく違う話だけどパトリス・ルコント監督の「髪結いの亭主」を思い出させた。
