電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

1989-01-01から1ヶ月間の記事一覧

「ブルーム事件」

69点。体調のせいかもしれないけど、中盤あたりまでかなり眠かった。敏腕刑事の登場あたりから、結構引き込まれた。全体としてサスペンス的要素はあまり感じられなかったが、他の人の評判はよかったみたい。

「うろつき童子」

68点。絵は、原作よりずっと上品(?)で奇麗だった。でも、やっぱりエロ漫画という雰囲気があちらこちらに残ってた。アニメとしては嫌いじゃない。

「ファイブスター物語」

65点。この切れ長の目と異様に長いまつげをどうにか我慢すれば、結構おもしろいアニメだった。長い話のイントロだけみたいだが、後も観てみたい気がする。舞台が結構気に入った。

「D.O.A」

76点。最初から破滅的なラストを知っていながら、何か一つの救いをもとめて最後までひっぱっていくすごい手法。ものすごい後味の悪さだが、すばらしく印象的。

「リトルフット」

56点。どうでもいい作品。ひたすら眠たかった。恐竜に感情移入ができなかったのは、私の感受性のせいなのか?もうちょっと魅力的なキャラクターが欲しかった。

「ミシシッピイ・バーニング」

77点。アメリカ南部は恐いという印象だけが強く残った。個人的には「レインマン」よりこちらにオスカーをあげたかったが、これはテーマの強さだと思う。ウィレム・デフォーの眼鏡姿がかっこよかった。

「風の又三郎」

62点。宮沢賢治のいろいろな作品が融合されている。その映像化としては、結構おもしろいものがあったが、肝心の又三郎の部分はまるっきり面白くなかった。子役は純真というより、単なるダイコンだった。草刈正雄のイメージはぴったりで気に入った。

「バクダット・カフェ」

77点。すばらしい新鮮な感覚の映像と演出だった。主人公2人が段々魅力的に見えてくるのが不思議。はっとさせる印象的なシーンの挿入が多かった。

「座頭市」

62点。確かに勝新太郎の殺陣はすばらしい。でも、それだけだった。緒形拳以外の周りは駄目だった。あの不可思議なラブ・シーンは止めて欲しい。編集が悪かったのは、例の問題のために時間が足りなかったのだろう。

「風の惑星・スリップストリーム」

60点。人工生命が心を持ちうるか。古典的なテーマであるが、「ブレード・ランナー」などと比べると、ずっと突っ込みが足りないと思う。大破壊後の世界はSFでも流行であるけど、この映画の世界観が納得できなかった。

「レインマン」

77点。噂どうりのいい映画だった。しかし、前評判が大きすぎて、たいした感動はなかった。混んでいて2回も入れなかったのが特に印象的。この映画がヒットするなら、もっと観てもらいたい映画もあるけど。

「右側に気をつけろ」

65点。予告編の色で、ゴダールの割には好きになれそうだと観てみたが、はやりうまがあわない。それでも、部分的にはハッとさせる色や映像があったのは「気狂いピエロ」以来だった。

「ダイ・ハード」

80点。すばらしいアクション映画だった。あれだけのアクションをすばらしいスピードで展開されては文句がつけられない。一回目、新宿プラザで観たが、画質が悪くて最低だった。2回目を観てやっと、ディティールを理解できた。

「死にゆくものへの祈り」

75点。神父がザンゲの内容を人に話せないという、基本的なアイデアがすばらしかった。そこから生まれてくる人間関係を、うまく描き出していると思う。ミッキー・ロークが雰囲気にぴったりだった。

「バベットの晩餐会」

72点。おいしい映画というのは初めてだったような気がする。ただ、グルメっぽいところに目が行きすぎると、背景のすばらしいストーリが希薄な印象になってしまうのが難しいところ。ホントにおなかがすいた。

「ワールド・アパート」

77点。無垢な少女がアパルトヘイトを経験的に知っていく過程を、彼女同様に無知な観客が体験していくという趣向が印象的だった。社会的にかなりインパクトがある、もっと観て欲しい映画。

「ザ・デッド」

73点。よかった。しかし、すばらしいという噂を聞いていたので、最後の告白は、“あれ、これだけ?”という印象が残った。予備知識がマイナスに働いてしまったので、残念。色調がとっても奇麗だった。

「断崖」

68点。たいして面白くなかった。ヒッチ的なサスペンス感覚があんまり感じられない作品だった。

「スミス夫妻」

77点。ヒッチ唯一のラブコメディ。「ヒッチコック映画術」を読むと本人もあまり評価してないようだが、かなり面白かった。もっと公開されてほしいし、評価されていい映画だと思う。

「レッド・スコルピオン」

55点。はてしなくつまらなかった。ブッシュマンあたりが、ちょっと面白くなりそうな気がしたけど、駄目だった。アクションは派手なだけでいいのか?「ランボー2/3」も嫌いだけど、まだ暇つぶしになる。これは嫌いな上につまらない。苦痛と言ってもいい。

「ジュリエット・ゲーム」

73点。観ているときは、かなりのめりこんで笑ってしまったが、時間がたってみるとあんまりいい印象がない。x上尚史は舞台でできない部分を思いっきりやっていると思う。そういう部分はなかなかいい。ただ、これを純愛ものと言って売るのは、ちょっと違うよ…

「とっておきバージン・ラブ」

50点。とてつもなく退屈だった。恋愛ものとしても不完全だし、これをグラフティ物というのはなさけない。登場人物にも魅力がなかった。ファッション、ライフスタイル、音楽すべてに魅力がない。これは日本の若者文化がつまらないせいか、映画が悪いのか判ら…

「キスより簡単」

58点。退屈だった。原作の方がずっと面白い。主人公に魅力がまったくない。可愛くない。映画にするのだったら、もっと考えた脚本が必要だと思う。ときどき、シュールで印象的なカットがあった。

「U2」

68点。音、構成、臨場感はすべてよい。かなりレベルの高いライブ映画だった。ただ、U2の音楽が特に好きだという訳ではないので、音楽的には興味がもてなかった。アイルランド関係の話のほうが印象に残っている。

「男はつらいよ」

68点。私にとっては、特に面白い訳ではなかったが、まわりの観客に受けがとてもよかった。観客の心をこれだけ掴んでいる寅さんは、やはりギネスに載るだけある。

「釣バカ日誌」

62点。つまらなくはなかった。原作の雰囲気はよくでているし、原作そのままでなく、うまく映画向けに練り直されていた。西田敏行は、ハマちゃん役にぴったりだったと思う。

「ブロブ」

77点。B級っぽくはあるが、この手のモンスターものの原点としての面白さにあふれていた。ひろいものの作品だった。正統的な伏線の引き方も、とっても好みだった。これはリメイクだけど、もとになった作品は子供の頃に観て、面白かったと漠然と覚えている。

「イマジン」

70点。確かにいい映画ではあるが、制作者がレノンを神格化しすぎているのがちょっと気になった。しかし、この映画のよさはそこにあるのかもしれない。ビートルズの知らない一面のための資料的価値はあったと思う。

「スウィートホーム」

52点。黒沢清監督脚本。期待をまったく裏切られた。出だしはちょっとはよかったけど、これほど恐くもなんともなかった恐怖映画は初めて。ノッコがでてるのだけが(個人的に)救いだった。宮本信子とノッコの関係の使い方がなってない。山城新吾の存在はまっ…