電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

2004-01-01から1年間の記事一覧

「D-LIVE」(8)

皆川亮二。中東の遺跡発掘にT-52援竜(http://www.enryu.jp/)、北海道沖でガリンコ号(http://www.o-tower.co.jp/)、アマゾンで新明和工業PS-1消防飛行艇(http://www.shinmaywa.co.jp/list/a_02.htm)とメカがかなりマニアック。それを操る斑鳩悟の活躍もなかな…

「僕の彼女を紹介します」

クァク・ジェヨン監督。同じ監督/女優コンビの「猟奇的な彼女」(id:zom-1:20030401#p5)のキャラの過激さと可愛さが前半、後半は「ゴースト」的なラブ・ストーリ。展開としてはちょっと単純であると同時に、極端で強引な所も多い。ちょっとチグハグな感じ。ラ…

湯河原「亀屋旅館」

「日本温泉遺産を守る会」(http://www.onsen-isan.com/)認定の源泉かけ流し。泉質はナトリウム・カルシウム-塩化物硫酸塩泉、さらっとしている。内湯はかなり狭く、女湯はさらに狭いらしい。旅館自体は施設がかなり古く、増設していあるので中は迷路の様、従…

湯河原「独歩の湯」

湯河原万葉公園にある足湯施設。底面の形状により足裏に異なる刺激を与え、様々な効能をあたえる9種類の足湯がある。手軽な足湯で気持ちがいい。ちょっと刺激が弱いけど、不健康だとかなり痛いみたい。300円というのは安いし、その後に足マッサージ(15分1000…

「 脳とクオリア-なぜ脳に心が生まれるのか 」

茂木健一郎。脳という単なる物質に、なぜ心が生まれるかという原始的な疑問へのアプローチ。意識、量子論、情報理論と基本的な所から定義を再検討し、心脳問題に迫るのはなかなか面白い。が、全体に難しく、理解しにくい部分も多い。理論的結論が"私は論理的…

「遺伝子操作」

アラン・エンゲル。レニングラードからパリまで走って逃げてきた少年、驚異的な体力と知力、しかし早老症だった…。設定的にはかなり面白いのだが、大きな展開は無く盛り上がりに欠ける。その能力は「スラン」「人間以上」、運命は「アルジャーノンに花束を」…

「リアル」(4)

井上雄彦。9月に1~3を一気に読んだ(id:zom-1:20040913#p3)。今回は戸川清春の車イスバスケとの出会い、じっくりと物語を丁寧に描き、感動的。展開はやはり遅い。しかし次号が2005年秋とは…待ち遠しい。 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/408876695…

「恋文日和」(1)-(3)

ジョージ朝倉。オムニバスで映画化(http://www.koibumi.jp/)したという事で原作を読んでみる。派手なキャラに個性的な絵、その割には純な物語の対比が面白い。好き嫌いはほぼ半々。好きなのは、「図書館のラブレター」「あたしをしらないキミへ」「イカルス…

「マティス展」

Art

国立近代美術館。おそらく、今年最大の絵画展。最終日直前の日曜という事で激コミ。暇なオバさんたちは平日に行けよと勝手な事を考えながら、環境最悪ながら鑑賞。「…オダリスク」、「夢」1935、「ルーマニアのブラウス」などポンピドゥーセンターで観ていた…

「中国人は富家(かねもち)になるために食べ続ける」

槇浩史。中国の食に関する雑学、エッセイ。麻婆豆腐、及第粥、餃子、満漢全席、西太后の料理列車などなど、知っている話が多いが面白い。宋時代の厨娘(チュウニャン、プロの女性料理人)の話は初めて聞いた。 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/40620…

「80デイズ」- Around the World in 80 Days -

フランク・コラチ監督(「ウォーター・ボーイ」)、ジュール・ヴェルヌ原作。「80日間世界一周」のリメイク。オリジナルの未知の世界を旅するというワクワク感が何故か感じられない。旅の障害となるのも敵の妨害ばかりだし。全体に作りも荒い。ジャッキー・チ…

「ヒトはなぜ夢を見るのか-脳の不思議がわかる本」

千葉康則。PHPの本、Q&A形式で分かりやすい内容。1989年初版なので、進歩が速いこの分野では内容はちょっと古い感じがする。明快な答えもあるが、曖昧なのも多い。脳は10%しか使われてないのか、なぜ目をつむると思考がまとまるのか、なぜ動いている時にいい…

「くらもちふさこ THE BEST 2」

1(id:zom-1:20041115#p5)は別マ時代で、2はコーラス移籍後。コーラスは読んで無いので単行本初収録のは未読だった。1992「百年の恋も覚めてしまう」、1996「ダブルフェイス」、1996「パラパラ」、2002「Knock down」、2003「コネクト2004」。多彩な芸風は面…

「イリヤッド 入矢堂見聞録」(6)

東周斎雅楽、魚戸おさむ。ヴェネツィア、聖マルコの棺の中の"聖なる書"は曖昧に終わって、赤うさぎの謎で次号まで引っ張るし…なんかアトランティスからどんどん遠くなっている気がするんだけど(^^;)。 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/409186676X/…

「火消し屋小町」(4)

逢坂みえこ。3巻が出てから二年近く経ってしまったが、ついに最終巻、面白かったのに終わってしまって残念。ルームメイト相原との喧嘩、中山隊長のコンプレックス、夏子妊娠騒動、温泉地レスキューなど。妊娠騒動はかなり傑作。終わり方もなかなかキレイで上…

「きららの仕事」(7)

早川光、橋本狐蔵。前巻(id:zom-1:20040705#p4)に続きスシバトル21、トーナメント第2回戦。坂巻VSスシサイボーグ里見新一郎は、寿司ネタとしてはなかなか面白い。きららVSタッド松岡の勝負の行方は気になる…太巻きだものなあ。さらに過去の因縁、秘密が次第…

「中国料理の迷宮」

勝見洋一。多民族国家中国の社会の変化と、それに伴う中国料理の変遷。中国料理の成り立ちで分散しては見聞きしていた事だったが、まとめて読めて読んでなるほどと感心した。1997年香港返還と料理の変化、元から明そして清への変化、共産党の革命の味、文革…

「パニッシャー」- The Punisher -

ジョナサン・ヘンスリー監督脚本。マーブルのアメコミの「パニッシャー」の映画化。"闇の制裁者"という割にはアパートもバレバレ、近隣住民に迷惑かけて、宣伝文句は「復讐では無い、戒めだ"とか言っている割には完全に復讐劇。殺し屋二人もマヌケだし、ジョ…

「誰にでも秘密がある」

チャン・ヒョンス監督、 倦怠期の人妻の長女(チュ・サンミ)、本の虫の次女(チェ・ジウ)、自由奔放な三女(キム・ヒョジン)、突然現れた完璧な男(イ・ビョンホン)の四角関係…。俳優夢の共演という点ではいいけど、物語的にはちょっと底が浅い。男の正体は終…

「ポーラ・エクスプレス 字幕版」- The Polar Express -

ロバート・ゼメキス監督、C.V.オールズバーグ「急行『北極号』」が原作。今までに子供向けクリスマス映画が色々あるが、それの中でも特出した完成度。子供も大人も楽しめる。パフォーマンス・キャプチャーによる演技の映像化には不安が有ったが、出来上がり…

「ハウルの動く城」

宮崎駿監督、ダイアナ・ウィン・ジョーンズ原作「魔法使いハウルと火の悪魔」。ジブリ、宮崎らしい作り込んだ映像、デザイン、色の使い方などは素晴らしい。最後は説明不足なまま、畳みかける様にクライマックスを突っ走ってしまって消化不足。カブの正体に…

「DEATH NOTE」(4)

大場つぐみ、小畑健。前回(id:zom-1:20040925)登場の第二のキラ、海砂(ミサミサ!)が舞台に登って来た事によって、物語に変化がついて面白くなってきた。ミサミサが意外に賢かったり、過去の背景があったり、死神を殺す方法、恋心などなど上手い使い方。しか…

「渦」

井上靖。1959/10/15~1960/8/22に朝日新聞掲載。1961年に映画化(番匠義彰監督、佐田啓ニ、岡田茉莉子)、ドラマ化、念願の本をやっと図書館で発見。戦災孤児の山西、それに母性的愛情をかける伊沙子、副社長の吉松、その姪のりつ子、複雑な人間関係の愛憎劇。…

「オールド・ボーイ」(1)-(8)

土屋ガロン、嶺岸信明。映画を観た(id:zom-1:20041109#p1)のをきっかけに一気に再読。スピード感はあるが、ページ数の割には展開は遅い。土屋ガロンの名義の狩撫麻礼、狩撫節アウトロー感が強くこれじゃ別名義の意味があんまり無い気もする。ラストの方はう…

「大珍楼食事会-上海蟹」

かつて"生きている間にもう一度食べたい"とお願いした上海蟹スープがやはり美味。もちろん陽澄湖の雄と雌を食べ比べるのは楽しいが、やはり上海蟹は食べるのが大変。いつもなら栗と鶏の炊込みご飯を趣向を変えて貝だったが意外に美味しさでちょっと驚き。小…

「隠し剣 鬼の爪」

山田洋次監督脚本、藤沢周平原作。「たそがれ清兵衛」(id:zom-1:20021101#p3)も良かったが、これも傑作。個人的にはこっちの方が好き。江戸末期の時代のうねりを背景に、身分を越えた純愛物語。殺陣のシーンも、「座頭市」(id:zom-1:20030915)など最近ありが…

「20世紀少年」(17)

浦沢直樹。物語は収束に向かっているのだろうか…新たな真実が分かるたびに、新たな謎が提示される永遠の迷宮の様な物語。ワクチンを巡る争いの演出は、静の恐怖感があって上手い(永井豪「デビルマン」の悪魔狩りは動の恐怖か?)。最後の一ページの引っ張り方…

「下弦の月」

矢沢あい。映画(id:zom-1:20041031#p2)がイマイチな割に、原作を褒める人は多いので読んでみる(矢沢あいは「ご近所物語」以来(古い^^;))。ストーリは比較的複雑、謎解きの展開が舳となっているが、その中心となる小学生たちのキャラクタがいい味を出している…

「BELKIN Media Reader for iPod」

Mac

iPod Photoで転送速度テスト。結果、第三世代iPod(20G)=293KB/s、iPod Photo(40G) =382KB/sと30%程、iPod Photoの方が速い。HDDの速度の差だろうか。どっちにしろ、かなり遅いけど(^^;)。 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0002Y3M7M/ 現在は不可…

「雲を呑む龍を食す」

島尾伸三。全体にまとまりは無いが、中国料理がいかに生活と結びついたものなのかを、妊娠、出産、宴席、正月、十五夜、健康などなど様々な面から語る。長年の経験と知識の集大成、中国語の勉強にもなる。 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4757150…