2008-07-20から1日間の記事一覧
下田博次。著者は群馬大学の社会情報学部教授。学者らしく真面目に調査、分析していて文章はやや硬い。学校裏サイトがちゃんとコントロールされる時、友人関係の活性化、自己表現能力の育成、自治管理能力の育成が出来ると、裏サイトのメリットを考えている…
塩見直紀。ロハスという言葉には違和感があっても、半農半Xというキーワードは日本的でしっくり来る、と思ったが中身は意外に薄かった。上っ面で終わっている印象。ネガティブな面には踏み込めていないし。面白いテーマだけに残念。 http://www.amazon.co.j…
堤未果。米国社会を書いた本の中ではダントツに面白い、凄い内容。レーガン政権以降の医療/教育/軍隊/災害救助の民営化がいかにひどい社会を作り上げ、ワーキングプアを増加させていったかが分かる。民営化による経済難民、人災ハリケーン・カトリーナ。医療…
渡邊奈々。「チェンジメーカー」の続編、20人の社会起業家。やや、平凡な印象で踏み込みが足りない感じ。その中でも、イスラム圏の「名誉の殺人」(婚前婚外交渉の女性を名誉のために家族が殺す)の犠牲者を救うジェイ・ピリオド/シュルジール(スイス)はショッ…
デイビッド・ブルックス。ボボス(Bobos)=ブルジョア・ボヘミアン(Bourgeois+Bohemians)、情報化世代の新エリートを消費行動、ライフスタイル、仕事、娯楽、精神面、教育、政治、文化など詳細に分析する。そこに著者の鋭くユーモアを持った視点があるので、面…
ニコラス・ハンフリー。著者は英国の進化心理学者、2004年のハーバード大の講義「赤を見る」の書籍化。"赤を見る"という経験ひとつに絞り、視覚のクオリア、感覚、知覚、感情、意識を解き明かしていく。アメーバーのような原生生物が自分の内と外を区別する…