電子竹林:Blog

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「僕が20世紀と暮らしていた頃」

野田秀樹 中公文庫。「マリ・クレール」に連載していた野田秀樹のエッセイ。2035年野田秀樹が孫たちにする昔のお話の形になっている。この構成はちょっと面白い。取り上げるネタは牛乳瓶、ガリバン、カエルの解剖、道端、クジラ、お下がり、そろばん、ダイヤル、たらい、ちりがみ、柱時計、文房具、駄菓子、ドッジボール、運動会の白足袋、縁台、ピン色の冷やしそうめん、蚊帳、銭湯…。それぞれ視点が面白い。野田秀樹とは、たいして年代も違わないのでかなり共通した視点で見られて共感出来る。文章自体としては、それほど面白くはないけど、この共感がちょっと楽しいおしゃべりみたいな感じで楽しい。しかし、運動会の白足袋というのは経験ないのでまるっきり判らない(^^;)。野田秀樹の年で、そんな経験しているのかなあ??