電子竹林:Blog

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「セブン・イヤーズ・イン・チベット」- Seven Years In Tibet -

ジャン=ジャック・アノー監督、ブラッド・ピット主演、若く生意気盛りのオーストリアの登山家が、ドイツのヒマラヤ征服の登山隊に参加。二次大戦の勃発、収容所生活と苦難が続く。実際、チベットに入ってダライ・ラマに会う前までが随分長くて、チベットの生活はあまりにあっさりしている気がする。もうちょっとチベットの生活を描き込んで欲しかった。それでも、ブラッド・ピット演ずる主人公のハラーの性格の変化の仕方など結構いいと思ったけど。東洋と西洋の文化の出会い、若き指導者と家庭教師という設定が、あまりにベルトルッチの「ラストエンペラー」っぽいかと観る前には思ったけど、ダライ・ラマの存在感の魅力は、溥儀を上回る面白さがあった。