電子竹林:Blog

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「料理の四面体」

玉村豊男 文春文庫。「男子厨房学入門」が結構面白かったので、玉村豊男料理本をまとめて読んでみる。ちょうど、「男子厨房学入門」に出たきた料理の原理というか、応用方法のまとめ的なのがこの本。それにしても、斬新にして大胆な方法論(^^;)。最終的に、料理の四面体とは火、水、空気、油を頂点とする正四面体の意味で材料を四面体の一点に置くと料理が出来あがる…らしい(^^;)。帰納的考察とも言えるのだが、かなり無理がある…でも、ちょっと面白い。しかし、この四面体で発想してもロクな料理が思いつかないのは何故だ。「新しい御馳走の発見は人類の幸福にとって天体の発見以上のものである」ブリア=サヴァランという言葉が印象的。あと、タイの天火干しを、一億5000万Km離れた天火での料理、としているのが好き(^^)。