電子竹林:Blog

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「愛されない者の傷」

ペーター・シェレンバウム あむすく。精神的外傷、特に親に愛されなかったという傷に関するもの。アダルト・チルドレンものの一つと言える。ペーター・シェレンバウムの一冊目の翻訳「愛する人にノーをいう」は未読。前著は男女愛の感情にスポッとをあてているけど、この「愛されない者の傷」は主に親子関係から、その後に問題を引きずる例から、一般論へと展開する。著者は「心のエネルギー学」という理論を作っているが、これがユング的でちょっと好きになれない。著者の話に時々出る、大手術の昏睡の後に感じた「宇宙的感覚」ってのもユング的。ユング研究所でいた事はあるらしい。