電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

1998-08-02から1日間の記事一覧

「ニードフル・シングス 」 下 -Needful Things -

スティーヴン・キング、文春文庫

「ニードフル・シングス 」 上 -Needful Things -

スティーヴン・キング、文春文庫。「トミー・ノッカーズ」以来、久しぶりのキングという感じがする。しかし、これは厚い。文庫で1730ページぐらいか。もう終わりに近づいているはずなのに、十分一冊分の厚さがあるというのは…(^^;)。映画で内容を知っている…

「蘭方医・長崎浩斎 大江戸謎解き帳」

長井義男 祥伝社。蘭医の浩斎、下町娘お喜代のコンビが謎の事件を解決していく。言ってみれば大江戸検死官シリーズみたいなものか(^^)。トリック自体は大した事ないけど、江戸時代の医学の知識を使っていく所というのが面白い。江戸の文化的側面を見る上で勉…

「算学奇人伝」

長井義男 TBSブリタニカ。開高健賞受賞作。「蘭方医・長崎浩斎大江戸謎解き帳」の長井義男。なにより、主人公を和算家に選んだというのが凄い。バクチと数学、宝探しと幾何、算額などの組み合わせが上手い。話は短いし、人物の書き込みも足りないけど楽しめ…

「LAコンフィデンシャル」下 -L.A.Confidential - James Ellroy

ジェイムズ・エルロイ文春文庫

「LAコンフィデンシャル」上 -L.A.Confidential - James Ellroy

ジェイムズ・エルロイ、文春文庫。映画「LAコンフィデンシャル」の原作。著者は「ブラック・ダリア」のジェイムズ・エルロイ。「ブラック・ダリア」「ビッグ・ノーウェア」「LAコンフィデンシャル」「ホワイト・ジャズ」で「暗黒のLA四部作」は完結するそう…

「粗食派の饗宴」

大河内昭爾 小学館文庫。文芸評論家、エッセイストの著者の、文学と食べ物の接点に関するさまざまなエッセイ。古い時代の食文化を知るという意味では面白いけど、味に対するリアリティが欠如しているのが残念。臨場感が無い。p152に上野のとんかつ「双葉」が…

「ミステリーの書き方」 - The Mystery Writers Hand Book - ☆

アメリカ探偵作家クラブ著、ローレンス・トリート編、講談社文庫。この本は面白かった。小説のハウツー本としても完成度が高いし、小説好きとしても新たな視点を与えられて楽しめる。もちろん、ミステリー・ファンには必読。日本では馴染みが薄い未翻訳の作…

「C.W.ニコルのいただきます」

C.W.ニコル 小学館ライブラリー706。C.W.ニコルの食に関するエッセイ。12章になっていて、ほぼ一年12カ月の季節のテーマになっている。これは雑誌「小学一年生」の別冊フレッシュママに連載されたもの。C.W.ニコルらしい平易な文章がいい。牛乳、卵、パン、…

「カール・セーガン科学と悪霊を語る」- The Demon-Haunted World,Science as a candle in the dark Carl Sagan

カール・セーガン、新潮社。カールセーガンの遺作。疑似科学への批判だけど、ここまで真面目にやらなくてもいいのにと思うぐらい(^^;)。真面目さでは、M・ガードナーの「奇妙な論理-だまされやすさの研究」と同じ様な雰囲気。セーガン得意の宇宙に関する話…

「愛されない者の傷」

ペーター・シェレンバウム あむすく。精神的外傷、特に親に愛されなかったという傷に関するもの。アダルト・チルドレンものの一つと言える。ペーター・シェレンバウムの一冊目の翻訳「愛する人にノーをいう」は未読。前著は男女愛の感情にスポッとをあててい…