電子竹林:Blog

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「レクイエム」 - Requiem -

東京国際映画祭コンペティション。アラン・タネール監督、フランシス・フラパ、アンドレ・マルコン。「ジョナスは2000年に25歳になる」(未見)や「白い町で」などのアラン・タネール監督。ある程度実績あるというのに、何故に今さら映画祭のコンペティションも出るんだと思うけど…ま、中原俊深作欣二黒沢清が出ているのもヘンか。リスボンの白昼の港から物語は始まる。主人公はポルトガルの詩人フェルナンド・ペソアの幽霊を待つ。レストランの主人、売春宿の女将、タクシー運転手たちとの交流、生きているのか、死んでいるのか判らない、時間の越えた登場人物たちと、ストーリの展開。ヨーロッパ映画的な眠たさがあるけれど、そこそこはノレる。まるで幽霊たちとの物語、生と死との境界の曖昧さは、ちょっと「フィールド・オブ・ドリームス」や「異人たちとの夏」を連想させて面白かった。