電子竹林:Blog

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「新宿歌舞伎町 マフィアの棲む街」

吾妻博勝、文春文庫。帯の「これなくして私の『不夜城』は無かった馳星周激賞!」の言葉で買ってしまった。解説も馳星周。著者も経歴も凄い。動乱の各国を旅したのも凄いけど、ビルマバングラディッシュの山岳国境地帯で武装勢力拉致監禁されたが自力で脱出するってのが強烈。「週間文春」記者として事件取材を手がけてきた根性の座り方がすごい、本書の中でも危ない目には結構あっている内容は93~94年にペンネーム宮島龍として同名タイトルで連載されたもの。単行本化は1994年11月で、その文庫本化。最新の情報では無い、状況は今では変わっていると思う。状況が変わったからこそ、ペンネームで無くて、本名を出せたのだと思うけど。一人の麻薬密売人が消えた事、そのルートである台湾マフィアを追う所から話は始まり、中国マフィアを中心とした展開。そこは実話のもつリアリティが恐い。