電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

「子供たちはどこにいる」- Where are the Children - Mary Higgins Clark

メアリ・ヒギンズ・クラーク、新潮文庫メアリ・H・クラークを読むのは、多分、初めて。初出は1977年10月に河出書房新書より単行本になったものなので、結構古い。確かに文章や構成のスタイルも、古い印象を受ける。最近の作家なら、もっと膨らまして三倍ぐらいの厚さにしそうな気がする。しかし、短い分、非常にあっさりとしたいい印象を受ける。7年前の実子殺害事件の容疑者の主人公ナンシーは、有罪を逃れて名前を変え、マサチューセッツのケープ・コッドで新しい生活を始めていた。新しい夫と、二人の子供に恵まれたが、7年前と同じ様に子供が消えた…。サイコ・サスペンスであるが、犯人の心理的サディスティックな性格が恐い。