電子竹林:Blog

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「イスタンブール」☆

陳舜臣 文春文庫。面白かった。トルコに旅行に行って、イスタンブールには13日間いたが、その間に読めばもっと面白かったと思うと残念。リアリティを持って読めたと思う。1600年の長い歴史の中で、ある時代の人に焦点を当てていると、イスタンブールの街に昔の息づかいを感じるようで、より臨場感を持って見る事が出来る。コンスタンティノープル陥落のメフメット二世(Fatif)や、トルコ共和国の父アタチュルクまで幅広い。ブルーモスク、トプカプ、ハレム、スレイマニエ・ジャーミーと観光ガイドにある所も、非常に詳しくその背景を説明している。特に、カーリエ博物館なんかは、イスタンブールでも外れの方なので、名所の割には日本のガイドブックに扱いが小さいが、詳しく出ていて参考になった。