電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

「ホワイトアウト」

若松節朗監督、真保裕一脚本原作、織田裕二松嶋菜々子佐藤浩市石黒賢吹越満中村嘉葎雄。厳冬の雪山、テロリストに乗っ取られた日本最大のダム「新潟県奥遠和ダム」を、只一人で取り返そうとする職員の富樫(織田裕二)。吉川英治新人文学賞受賞作ではあるけれど、真保裕一の中では話にまとまりが無いと思っている。映画では、さらに映像にした事により陳腐化した部分(流されるトコ、雪崩れのトコ)を感じる。また、小役人シリーズと言われるように、もっとグズグズの弱虫でいいのに、富樫は強すぎで違和感がある。「ダイハード」は警官だからまだしも、今度は小役人なんだから。携帯の使い方とか、タイアップ的なモノの出し方がヤな感じ。一気に映画をホイチョイっぽくしている。まあ映画としては、ストーリも壮大で、映像も奇麗でよかったのだけど。織田裕二は「踊る大走査線」ぐらいの力が抜けた映画ならいいけど、シリアスなこういう映画では、まったく魅力が無い。