電子竹林:Blog

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「骨の袋」 上 - Bag of Bones - Stephen King

スティーブン・キング 白石朗訳 新潮社ブラム・ストーカ賞最優秀長編賞受賞作。発表は1998年で、1999年のキングの自動車事故の前の作品メイン州デリーのベストセラー作家マイク・ヌーナンが主人公。妻の突然の死の後、深刻なスランプに陥り、奇怪な悪夢を繰り返しみるようになる。ダークスコア湖畔、黒人歌手セーラの名前がついたセーラ・ラフスの地で、妻セーラの謎の行動が明らかになる。また知り合った母娘のマッティーとカイア。大富豪で土地の権力者マックス・デヴォアとの対立…と人間関係、隠された過去の事件と絡み合っていく。凄く面白いのだけど、何しろ冗長。スタンダードな幽霊小説だけど、キングに書かせるとやはり一味違う。小説家という職業、思いが判るという意味では面白い。メアリー・ヒギンズ・クラーク、トム・クランシージョン・グリシャムなど有名どころの著者名が出てくるのも楽しい。