電子竹林:Blog

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「ファイナルファンタジー」- Final Fantasy -

坂口博信監督、声の出演:ミン・ナ、アレック・ボールドウィンスティーブ・ブシェミ。ファントムと呼ばれる地球外生命体により、人類滅亡寸前の2065年。強行にファントム絶滅をもくろむハイン将軍と対立しながらも、科学者アキは、師である科学者のシド、恋人でディープ・アイズの一員のグレイとともに別の解決策を模索する…。全編CGI、確かに実写とほとんど変わらない。TVのサイズのCFを見ているより大画面で見た方が、より実写っぽかった。しかし実写に近づくほどCGIでやるのが無意味だと確認出来る。「トイ・ストーリー2」で人形が動いたり、「ジュラシックパークIII」で恐竜が動いたりするのとは違う、映像的な面白みがまるでない。さらに人間像にまるで厚みがなく、脚本がダメな映画は所詮ダメという再確認映画でもあった。この映画の不振でスクウェアは2002年3月期決算で130億円余りの特別損失を計上。1120万株の第三者割当増資を実施し、ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)が約149億円で全株取得という事態になり、歴史的な失敗作の映画として記憶されそう。