電子竹林:Blog

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「日本のおもちゃ・アニメはこれでいいのか」

堀孝弘 地歴社。環境NPO「環境市民」で活動している著者。最近のアニメ、オモチャを見ると確かに納得出来る所は多いし、内容は年頃の子供がいれば100%共感出来ると思う。第一部は、おもちゃと番組のつながり。第二部は、子供番組の暴力シーンの問題、第三部は、消費者のあり方と分かれる。鼻につく部分は多少あるが、正しい主張ではある。グッズやオモチャを売るためのアニメ番組は、おもちゃを売るためにストーリ構成自体を変えてしまうなんて事はなんとなく判っていても、ちゃんと分析されるとその構造が判ってくる。使い捨てを促進し、創造性が欠如し、暴力シーンにより攻撃性も増すなどは問題ばかり。「愛」「平和」「正義」をテーマに歌いながら暴力シーンが多くなっている。海外のオモチャ事情、特にドイツとの比較もあるが、この環境の違いには驚かされる。日本の現状を是としない姿勢は必要だろう。なんか「世界名作劇場」、「日本むかし話」みたいなアニメが懐かしい。