2001-11-02 「木島日記」 Book 大塚英志 角川書店。昭和10年代、民俗学者の折口信夫は、仮面の怪しい古書店主・木島平八郎に出会って以来、身の回りに奇怪な事件が起こっていく…。コミックの原作を、本人がノベライズしているもの。まあ面白い部分もあるが、文章としては軽すぎ。人魚、反魂の術、巨人、謎の組織瀬条機関などなど、オカルト趣味のオンパレードであるが、それなり文化的、社会的背景を描いて品位を保つ。「帝都物語」みたいな感じ。イラストは森美夏。