電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

「ポアゾン」- Original Sin -

マイケル・クリストファー監督、ウイリアムアイリッシュ原作、アントニオ・バンデラスアンジェリーナ・ジョリートーマス・ジェーン。19世紀後半のキューバー、コーヒー輸出で成功したルイス(アントニオ・バンデラス)は財産目当てで無い誠実な妻を求めるために、文通だけで結婚を決める。キューバに着いた相手のジュリア(アンジェリーナ・ジョリー)は写真とは違う美女だった…。今、最も濃い二人の共演、さらにキューバが舞台で今年最高に濃い一本。二人の共演だけの映画かと思っていたけど、予想以上に中身はしっかりしていた。原作も未読、 トリュフォーによるその映画化の「暗くなるまでこの恋を」も多分未見で、まるで物語には予備知識が無かった。物語の全貌が見えたなと思った瞬間に新たな展開をする、この引き込み方がなんとも見事。主人公に共感出来るか否かは別にして、うまいミステリーとメロドラマだった。