電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

「冷静と情熱のあいだ」

中江功監督、江國香織/辻仁成原作、竹野内豊ケリー・チャンユースケ・サンタマリア篠原涼子椎名桔平、マイケル・ウォン。フィレンツェの工房で絵画の修復士の修行をする阿形順正(竹野内豊)。恋人の芽実(篠原涼子)がいながら、学生時代の恋人、香港からの留学生のあおい(ケリー・チャン)の事が忘れられなかった。ある時、フィレンツェを訪ねてきた親友の崇(ユースケ・サンタマリア)にあおいがミラノにいることを知らされる…。原作は未読。基本的には単純な話なので、原作の様な凝った作りをしないとちょっと退屈。フィレンツェとミラノの影像もありきたりだし、エンヤの歌の使い方もあざとい(エンヤのファンの私としては)。「世界の涯てに」でもそうだったけど、ケリー・チャンってどうもラブ・ストーリには合わないと思うのだけどなあ。ラストはテンポよく畳み掛けて、うまくまとめているけど、中盤、もうちょっとエモーションを感じたかった。