電子竹林:Blog

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「耳に残るは君の歌声」- The Man Who Cried -

サリー・ポッター監督脚本、クローディア・ランダー=デューク、ジョニー・デップケイト・ブランシェットジョン・タトゥーロハリー・ディーン・スタントン。1927年、ロシアの寒村からフィゲレ(クローディア・ランダー=デューク,リスティーナ・リッチ)の父(オレグ・ヤンコフスキー)は米国へ出稼ぎに出る。ユダヤ人迫害が始まりフィゲレは一人英国へ。大人となったフィゲレはパリでコーラスガールとなり、野心家のローラ(ケイト・ブランシェット)と同居を始める…。サリー・ポッターらしい静かな展開ではあるが、その奥底に歴史のうねりや心理の葛藤が感じられる演出は上手い。クリスティーナ・リッチの「アダムス・ファミリー」、「バッフォロー'66」、「Dear フレンズ」と子供時代から通じて、クールでありながら奥底での炎が感じられる演技がいい。そういえば、リッチとディプのコンビは「スリーピー・ホロウ」とニ度目。成長後のクリスティーナ・リッチと子役のクローディア・ランダー=デュークの目の力強さと悲しさが似ていて印象的。