電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

「ルーシーの膝」- Le Genou de Lucy - Yves Coppens

イブ・コパン 馬場悠男&奈良貴史訳 紀伊国屋書店著者はパリのコレージュ・ドゥ・フランス高等研究機関、古人類学・先史学教授イヴ・コパン。コパンを含む調査隊が発見した300万年前の世界最古の女性の化石ルーシー、このほぼ完璧な状態の人骨が人類への進化における二足歩行の重要性を示し、それが題名になっている。この直立二足歩行は、アフリカ大地溝帯東側の乾燥化により森林が草原となり食性が変わった「イーストサイド・ストーリ」という仮説をコパンは唱えている。各仮説が入り乱れ、素人にはなかなか判りにくい。この本での主張は判るが様々な反証も有り、実際はどうなのと短絡的に問いたくなる(^^;)。