電子竹林:Blog

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「コード・トゥ・ゼロ」- Code to Zero - Ken Follet

ケン・フォレット 戸田裕之訳 小学館1958年、駅のトイレで、すべての記憶を無くし目覚めた主人公。失われた記憶を必死にたどるルーク・ルーカスは、まさにケープ・カナベラで打ち上げられようとしている米国最初の人工衛星のスパイ戦へと関係していく…。冒頭で記憶喪失から目覚める主人公というのが、「診断」から続いてしまったが、こちらは純粋な冒険活劇。ウォレットと言えば「針の眼」が思い出されるがやはりスパイ戦。しかし、書き込みも薄っぺらで、単純に楽しむにはいいのだけど物語に深みがまったく無い。場当たり的な展開の仕方が、昔のアドベンチャーゲームを連想させる。敵味方の二組の男女の絡み方がもうちょっと上手ければ面白くはなったのに。