電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

「プロフェシー」-The Mothman Prophecies -

マーク・ペリントン監督、リチャード・ギア、ローラ・リネイ、ウィル・パットン、ルシンダ・ジェニー、デブラ・メッシング、アラン・ベイツワシントン・ポストの記者ジョン・クライン(リチャード・ギア)と妻のメアリー、新居の物件を見た帰り交通事故でメアリーが負傷、"あれを見た?"というメアリーの死の直前の謎の言葉、何かにおびえ、残された不気味なスケッチ。ある日、ジョンは迷い混んだ街ウェスト・バージニア州ポイントプレザントで起る不思議な現象を知り、「モスマン(Mothman)=蛾男」の存在を知る…。基本的にはホラーではあるが、作為的に怖がらせる事も無く、淡々とエピソードを積み重ねていく。徐々に深まる観客の不安感の作り方はなかなか上手い。最後の事件までは派手さは無いが、悪いテンポでは無いと思う。モスマンの存在も、キリスト教臭さが入って無いのが上手く、原始的な恐怖感を駆り立ててくれる。リチャード・ギアらしく、最後にラブロマンスの香を入れているのは余計な気もするが(と言うかリチャード・ギアだからイヤらしく感じる)モスマンの事はまるで知らなかったが、UMA(未確認生物)マニアでは有名らしい。都市伝説っぽいモスマンの話を知ると、なんか映画が薄っぺらく見えてくるので、知らない方が楽しめるかも。かなり面白かったが、これがモスマンじゃなければ評価はかなり高くなるのに。