電子竹林:Blog

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「蝉しぐれ」

黒土三男監督脚本、藤沢周平原作。江戸時代東北の海坂藩、下級藩士の牧助左衛門(緒形拳)は派閥抗争により切腹を命じられる。その子の文四郎(七代目・市川染五郎)は罪人の子として数々の試練を受けるが、ある日、筆頭家老・里村左内から牧家の名誉回復が言い渡される…。純愛物語としてはそれなりに成立しているが、「隠し剣 鬼の爪」(id:zom-1:20041123#p1)、「たそがれ清兵衛」(id:zom-1:20021101#p1、これも同じ海坂藩)みたいな映像の美しさ、物語の緻密さは感じられない。子供時代は俳優もエピソードもそれなりによかったが、大人になってからの市川染五郎はイマイチ、今田耕司ふかわりょうも軽薄、木村佳乃も品が無い、現代ドラマを見ている感じ。剣のシーンもイマイチだし、悪役の犬飼兵馬(緒形幹太)も取ってつけた感じ。

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