ブライアン・デ・パルマ監督。ジェイムズ・エルロイ原作(多分未読)。かつてMr.ファイアとMr.アイスと呼ばれた二人のブロ・ボクサー、リー(アーロン・エッカート)とバッキー(ジョシュ・ハートネット)はL.A.警察の特捜課でコンビを組み始める。1947年のある日、腰から切断され口を耳まで切り裂かれた女性の全裸死体が発見され、女優志願だが娼婦まがいの生活を送るエリザベス・ショートと判明する…。実在の猟奇殺人を元にした小説の映画化。複雑な話をなんとか映画にしている印象。巧みなカメラの移動撮影やヒッチコックっぽい見せ場の作り方はデ・パルマらしい。話が複雑なだけに謎解きに時間がかかり過ぎる感じもして、平凡と言えば平凡。スカーレット・ヨハンソンとヒラリー・スワンクの二人は、癖のある役を上手くこなしている。それに比べると男優陣の方が弱い。スカーレット・ヨハンソンはリタ・ヘイワースみたい、最近はこういうのが多いなあ。
