電子竹林:Blog

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「ラストキング・オブ・スコットランド」- The Last King of Scotland -

ケヴィン・マクドナルド監督(「運命を分けたザイルid:zom-1:20050409#p1)、ジャイルズ・フォーデン「スコットランドの黒い王様 」原作。スコットランドの医学校を卒業したニコラス・ギャリガン(ジェームズ・マカヴォイ)が運を天にまかせて選んだ赴任地はウガンダ。1971年、軍事クーデターによってオボテ政権が倒れ、英国の支援を受けたイディ・アミン(フォレスト・ウィテカー)が大統領となった直後であった…。側近ギャリガンという人物を創り出す事により、その道徳や葛藤から当時のウガンダやアミンの人間像を描き出そうという試みは面白いし成功している。中盤ややダレる部分はあるが、ラストへ向かっての緊迫感は上手い。国や組織が狂気に向かい崩壊する姿から学ぶ事も多い。かなり重苦しく後味の悪い映画だけど悪くない映画。アミンは亡命先のサウジアラビアで2003年死去。「人食い大統領」と呼ばれたけどWikipediaによると菜食だったそうだ。

http://movies.foxjapan.com/lastking/